2018年4月21日に発売した
『Xperia Ear Duo XEA20』
偶然、価格.comにて見かけたところ
「発売から半年以上経った今でも、ヘッドセット部門で売れ筋ランキング1位だって!?」
いまだに売れているようでかなりビックリしました。
2018年4月27日に購入して以来、半年以上ほぼ毎日使用している私ですが、市場的にもまだまだ現役の製品。
ということで購入しようかどうか迷っている方向けに、Xperia Ear Duo XEA20の魅力をご紹介します。
『Xperia Ear Duo XEA20』とは
Xperia Ear Duo XEA20(以下、XperiaEarDuo)とは、ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社が発売している『ワイヤレスオープンイヤーステレオヘッドセット』です。
XperiaEarDuoとスマートフォンをBluetooth(無線)で接続し、音楽や通話を楽しめます。
ソニーのスマートフォンでも有名な『Xperia』のブランド名を冠していますが、Xperia以外のAndroidスマートフォンやiPhoneでも利用可能です。
XperiaEarDuoの特徴
XperiaEarDuoは一般的なイヤホンやヘッドセットとは異なり、耳を塞がない構造となっているのが特徴です。
「耳を塞がない構造にするとどうなるのか?」
⇒ ヘッドセットから流れる音楽・音声以外の環境音もしっかり聞こえます。
音楽と周囲の音の両方が聞こえるソニー独自の設計『デュアルリスニング』をウリとした製品です。
学校通学や会社通勤の際、ヘッドホン・イヤホン・ヘッドセットを利用して、音楽を聞きながら行動する方も多く見られますよね。
「外で音楽を聞きながら歩いていると、注意力が下がって事故の元となる」
そんな風に心配される方も多いと思います。
後ろから自転車や車が迫っている音が聞こえなかったり、スマホの画面や耳から流れる音楽に集中して、つい周りの動きが見えなくなってしまう方も多いですよね…。
しかしこの『XperiaEarDuo』ならその心配も必要なし!
音量を上げすぎない限りは周りの音もしっかり聞こえ、もちろんXperiaEarDuoから流れる音楽や音声も聞き洩らしません。
前方からの歩行音で人の接近に気付いたり、後ろからのエンジンの駆動音でバイク・車の接近もしっかり気付くことができます。
電車移動時の駅のアナウンス、ショッピング中のレジの店員さんからの「ポイントカードお持ちですか?」の声掛けにもしっかりと反応出来ます。
イヤホンで音楽を聞いているとついつい周囲への注意力が疎かとなってしまう人でも、XperiaEarDuoなら安心です。
これは一体何だ?と不思議な見た目
XperiaEarDuoをはじめて見たら、誰もが感じること。
「なんだこのデザインは!」
私も家族や同僚などに「耳に着けてるそれ、何?」と必ず突っ込まれました。
通常のイヤホン等は耳の上に掛けるタイプ、耳の穴に嵌めるタイプ、もしくは耳を覆うタイプだと思います。
XperiaEarDuoはまさかの『耳の下に掛けるタイプ』
正直、XperiaEarDuoやソニーの類似品以外では観たことがありません。
でもこのちょっと普通とは違うデザイン、そしてゴールドに輝く色合いが私のお気に入りです。
XperiaEarDuoの装着感は?
「とにかく快適!」
変な見た目だから装着感が心配、と思う方がほとんどだと思いますが、そんな心配は全然必要なし!
軽いし、長時間着けてても気にならない!
これまで使用してきたなかで
「装着感が嫌だから」
という理由で外したことは一度もありません。
耳の下に掛けるという独特の構造の為、購入後しばらくの内は耳に装着するのに少しコツがいりますが、慣れてきたらスッと入るようになります。
「装着している内に外れてしまうのではないか?」
という心配も必要ありません。
着けている間に、ふと
「あれ、まだ着けてたっけ?もしかして外れて落っことしてない!?」
と慌てて耳元を確認するけど問題ないことは度々あります。
(装着感が快適すぎる故のデメリット、とも考えられるかも?)
ただしXperiaEarDuoに限らずワイヤレスのヘッドフォンやヘッドセット全般に言えることですが、右耳用と左耳用と2つある内、失くす時は片方だけでも失くします。
私の体験談として、バスに乗り座ってる間、XperiaEarDuoを装着したまま寝てしまいました。
ふと起きて耳元に手をやると「片耳だけ外れている!」
どうやら壁に押し付けたことで外れてしまっていたようでした。
(その後無事、床に落ちている右耳用を発見)
XperiaEarDuoを半年以上利用した現在まで、壁に耳を押し付けてしまったとき以外は外れたことがなく、少し触ったくらい(XperiaEarDuoのポジションをなおすくらい)ではまったく外れません。
装着の問題により落としてしまう可能性は、ほぼないと思います。
もし
「片耳分だけ失くした」
「ケースだけ失くした」
等の場合は修理扱いとなるようで、販売元であるソニーのサポートへ連絡、ソニーへ一式を送付の上、費用見積もりとなるようです。
メガネをかける方には地味に便利!
自分も普段メガネを装着しているので感じますが、耳の下にかけるというXperiaEarDuoがほんとに便利!
耳の上に掛けるタイプのヘッドセットなら、メガネを外したいときは、まずヘッドセットを外してからメガネを外して…。
という手順ですが、XperiaEarDuoならばそれぞれを単独で外せます。
まぁメガネだけを外す、という状況はほとんどありませんが、メガネを拭きたい場合などは地味に便利なことを実感します。
ランニングや自転車利用時の使用について
XperiaEarDuoを装着したままのランニングも行っておりますが、一度も外れたことはありません。
後ろから迫ってくる人の音も問題なく聞こえます。
XperiaEarDuoは防水機能(IPX2:傾斜15度の水滴に対して保護)もついているので、ランニングの使用にもぜひオススメです。
自転車走行中での利用については経験がないので詳細は不明ですが、XperiaEarDuoは周りの環境音が聞こえやすい設計の為、音量を大きくしなければ問題ないかと思われます。
XperiaEarDuoに限らず、自転車走行時でのイヤフォン・ヘッドセットのご利用の際は十分にご注意ください。
XperiaEarDuoの音質
音質については、家で使用するような本格的なヘッドフォン等と比べるとどうしても劣ってしまいます。
高音についてはよく出ているので、歌声ありの音楽などにはまったく問題ないかと思われます。
低音の質があまりよくないので、音楽の低音までしっかりと楽しみたいという方にはちょっとがっかりかも。
とはいえ、XperiaEarDuoを装着するとしたら外出先。
「外でもしっかりと音楽を楽しみたい!」
という方には残念ながら不向きですが、通勤・通学・プライベートで外を歩く際のBGMとして楽しむ分には十分な音質です。
XperiaEarDuoの音漏れについて
音漏れについてはほとんど心配する必要はないかと思います。
職場の同僚にも確認したところ、スマートフォン側の音量レベルの『中くらい ~ 中よりちょっと上』程度での利用では、周りにはまったく聞こえないようです。
静かなエレベーターなどでも、こちらをチラッと見られたりしたこともないので、恐らく問題なし。
音漏れ関連で強いていうなら
「今流れてる音楽、スマホのスピーカーからの音じゃないよな?」
と心配してしまう点。
XperiaEarDuoはオープンイヤー型ということで、周りの環境音もしっかりと聞こえるのが特徴。
「音楽も回りの音もしっかり聞こえる…ってこれ、まさかヘッドセットからじゃなくてスマホのスピーカーから音流れてないよな!?」
と心配してしまうこともありますが、まぁ実際そんなことは一度もなかったので大丈夫!
ヘッドセットからじゃなくてスマホのスピーカーから出てるときは、しっかりと「あ、これヤバイ!」とわかりました(経験あり)
XperiaEarDuoは片耳だけで利用できるか?
XperiaEarDuoは左右が独立しており、右耳だけでの利用も可能です。
<検証>
右耳を装着、左耳をケース内 ⇒ 聞こえる
右耳をケース内、左耳を装着 ⇒ 聞こえない(XperiaEarDuoの電源が入らない)
片方だけの耳で聞きたい!という方は右耳のみであれば利用可能です。
「両耳で音楽を聞きながら外を歩くのは、危なそうでちょっと怖い」
と思っていた私ですが、XperiaEarDuoなら両方を装着していても問題なし!
環境音もしっかり拾ってくれます。
XperiaEarDuoはタッチパッド操作でより快適に
両耳ともにタッチパッド機能が付いており、曲の再生・停止やスキップ、音量の調整が行えます。
XperiaEarDuo正直タッチパッド精度があまりよくなく、思ったように操作ができないときがあります。
とはいえXperiaEarDuoの専用アプリでタッチパッドのカスタマイズが可能なので、使いやすいように設定した以降はとくに不満なく使えています。
左耳で『上下にスライド』させて音量調整しようとしたら『シングルタップ』した扱いになってしまって曲が停止してしまう!
↓
右耳のタッチパッドの有効な操作は『上下にスライド』の音量調整のみと設定。
音楽を停止したいときは左耳をタッチ、音量を調整したいときは右耳をタッチ、とすることでタッチパッドの操作ミスによるストレスが解消!
ボイスアシスタント機能「Assistant for Xperia」が便利!
XperiaEarDuoを装着すると『現在時刻』『今日のニュース』『通知』などを読み上げてくれます。
(読み上げる項目はカスタマイズ可能)
「接続しました。」
「こんばんは。●月●日●曜日、午前●時●分です」
「東京の今日の天気は晴れ。最高気温●度、最低気温●度です」
「最新のニュースです。~~~(3件くらい見出しを読み上げてくれる)」
「今日の予定は●件です。1件目~~~」
「今日も一日頑張りましょう!」
定型文だけではなく自動で生成される文章についても、違和感なく自然な感じで読み上げてくれます。
アプリでは職場や自宅の設定もできます。
スマートフォンのGPSをONにした状態で、職場が近付くと「いいアイディアがたくさん出ますように!」と激励してくれたり、自宅が近付くと「今日はおうちでゆっくりと休みませんか」と声を掛けてくれます。
これが楽しみでXperiaEarDuoをずっと着けていたくなります。
個人的にはスケジュールの通知読み上げ機能が重宝!
XperiaEarDuoにはスマートフォンの通知読み上げ機能もあります。
Gmail、Lineなどでメールやメッセージを受信した際に読み上げてくれるのですが、とくに私が重宝しているのが、アプリ『ジョルテ』のスケジュール読み上げ機能!
ジョルテとは、カレンダーとシステム手帳のアプリ。
恐らくスマホのアプリの中で一番重宝しています。
ジョルテに「●時●分に~~~の予定、●分前に通知」とスケジュールを登録。
指定の時間になりスマートフォンに通知されると、耳元のXperiaEarDuoから
「ジョルテからの通知、~~~」
と内容を読み上げてくれます。
私は外移動の際にはXperiaEarDuoをほぼ常時装着していますが、スマホは必要な時以外はあまり確認しません。
そのためあらかじめジョルテにしておいたスケジュール内容も忘れがち。
ですが、ジョルテに登録した内容をXperiaEarDuoに読み上げられることで
「あぁ、そういえばその予定があった」
と思いだすこともしばしば…。
(具体的には、買い出しが必要なものをジョルテに登録し、XperiaEarDuoに読み上げてもらうことで「あれも買う予定だったの忘れてた!」と、家に着く前に思い出せます。)
XperiaEarDuoボイスアシスタントの声優は「寿美菜子」さん
XperiaEarDuoでの読み上げ機能を担当されている方はプロの声優
寿 美菜子(ことぶき みなこ)さんです。
寿美菜子さんはアニメ「プリキュア(キュアダイヤモンド)」「けいおん!(琴吹紬)」「TIGER & BUNNY(ブルー・ローズ)」でのキャラを担当、他にも映画の吹き替えやナレーションなどにも多数起用されており、声優ユニット「スフィア」の4人の内の1人でもあります。
XperiaEarDuoの各ボイスは寿美菜子さんの癒される声で読み上げてくれます。
声優好き・寿美菜子さんのファンの方はもちろんですが、そうでない方にもきっと気に入っていただけるボイスかと思います。
XperiaEarDuoに『アスナ』もやってくる!
小説・コミックス・アニメ・ゲームなどで絶大な人気を誇る『ソードアート・オンライン』とXperiaEarDuoがコラボレーション!
ボイスアシスタントの声優が、ソードアートオンラインのキャラクター『アスナ』となります。
ボイス変更のプラグインを、2019年1月下旬以降にGooglePlayストアで1,500円で販売するとのこと。
特別仕様の本体がセットになったスペシャルパッケージも販売されるので、これからXperiaEarDuoを購入される方はぜひチェックしてみてください。
ちなみにキャラクター『アスナ』の声優さんは、戸松 遥(とまつ はるか)さん。
寿美菜子さんと同じ声優ユニット「スフィア」に所属されております。
XperiaEarDuoとアスナのコラボレーションは、スフィア繋がりでもあるのかな?
知っておくべきXperiaEarDuoのデメリット
やはりいいところだけではなく、物足りないと感じる部分もいくつかあります。
バッテリー容量が少ない
XperiaEarDuoの音楽連続再生時間は約4時間となります。
バッテリーの充電は専用のケースで行い、ケース側の音楽連続再生時間は12時間。
つまり、本体とケースを持ち歩き、ケースでのバッテリー充電も織り込めば、外出先で16時間は使用可能です。
XperiaEarDuoの充電時間は、本体は約1.5時間、ケースは約2.5時間で満充電されます。
ケースの充電は『USB Type-C』のケーブルを利用して充電します。
(USB Type-CのケーブルとACアダプタを使用し、コンセントからの充電も可能)
XperiaEarDuo本体の音楽連続再生時間の4時間は個人的にはもう少し欲しかったかなーという印象。
通学・通勤だけであれば問題ないですが、プライベートで一日中つけるときには、途中でバッテリー切れとなることもあります。
ケース持ち歩きが必須
XperiaEarDuoの本体の電源は、ケースから取り外されれば電源ONとなり、ケースに戻すと電源OFFとなります。
上記のバッテリー問題もあり、長時間の外出であればケースの持ち歩きが必須となります。
外出時にバッグを持つ方であればとくに問題ないかと思いますが、財布だけもって手ぶらで長時間外出するような男性にはちょっと厳しい。
いざ帰りの電車でXperiaEarDuoを使用しようと思っても、バッテリー切れで使用できない状況に。
私は長時間の外出はバッグを持って出かけるのですが、本体を使わないときはズボンのポケットじゃなくてケースに入れなきゃいけない、というのが少し面倒な印象。
とはいえ、ポケットに入れていると何かの拍子に落としたりしてしまうこともあるかと思うので、面倒でもケースに入れたほうがむしろ逆にいい!とポジティブに考える!
マイクの性能はいまいち?
XperiaEarDuoはイヤフォンではなくヘッドセットなので、マイクが搭載!
ということでXperiaEarDuoは電話にも使用できるのですが、マイクの集音性能はちょっと弱いように感じます。
XperiaEarDuoでの電話を何度か試しましたが、普段のスマートフォンでの電話で喋るくらいの音声で話しても、聞き返されることが何度か。
マイク機能を利用した使い方は、大きな声を出さないといけないので、外での使用はちょっと恥ずかしいかな…。
自宅や車の中など、大きな声を出せる場であれば十分に活用できると思います。
価格が高い
XperiaEarDuoをいざ買おう!と思い立って調べると気付くかと思いますが、値段が高いです。
2019年1月現在で約22,000円前後となかなかのお値段。
外出用に音楽を聞くイヤフォン・ヘッドセットを、安さ重視で探している方にはなかなか難しくなってきます。
(2018年4月の発売当時に私が購入したときは、家電量販店のポイント分を差し引いて約29,000円でした。)
XperiaEarDuoのペアリングは専用のアプリをインストールしてから
XperiaEarDuoを使用するには最初に、Google Play・App Storeからスマートフォンに専用のアプリをインストールし、ペアリングを行います。
大きな家電量販店であれば試着用のサンプルが用意されておりますので、店員さんにご相談ください。
(私は当時、秋葉原のヨドバシカメラさんで試着させていただきました。音声が流れていたかどうかは失念…。)
まとめ
以上、XperiaEarDuoの紹介と個人的な評価でした。
難もある製品ですが、個人的には大満足!
半年以上経った今でもほぼ毎日使用しており、大きな不満もなく快適に利用しております。
購入しようかどうか迷ってる方に伝えたいこととしては
「値段が許すならオススメ!」
「デザインがかっこいい!他人と同じようなものが嫌なら尚オススメ!」
「寿美菜子さんの声で癒されるからオススメ!」
ぜひ自信をもってオススメしたい製品です。